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<15分で読める!>【書評#1】『嫌われる勇気』を書評してみました

(このページは2024年6月29日に更新されました)

こんにちは!

どうも、油女ソノです!

<この記事で学べること>
  1. 真の自由とは何か?
  2. 他者の目を気にせず、人生を歩む方法とは何か?
  3. 「嫌われたくない」の本質とは?

今回紹介していく本は、、、

『岸見一郎』さんが書かれた『嫌われる勇気』について書評していこうと思います!

油女ソノとして、書評記事を書いていくのは、今回が初となりますが、全力で『嫌われる勇気』について、書評していきますので、是非最後まで見ていただけると嬉しいです!

嫌われる勇気とは何か?

本書の内容簡単にまとめてみると、、、

①自分自身の不幸は自分自身が作っている。

②人生において、なかなか前進することが出来ないのは、自分自身が他人にどう思われているかを気にしているから。

③他人の気持ちは他人次第であって、自分が操作することはできないのだから、いくら考えたとしても無駄である。

④自分と他人の境界線をしっかり線引きして、物事を考えていく。

こんな感じで、嫌われる勇気を超簡単にまとめたら、この点が要約となるかなと思います。

本書は2人の登場人物(「哲人」と悩みを抱えた「青年」)の対話形式となっていて、物語が展開されていきます。

主に「アドラー心理学」を汎用し、嫌われる勇気とは何か?を解明していく、そんな内容となっています。

嫌われる勇気の本質とは何か?

日々の人生において、「周囲の人から嫌われたくない」、「出来れば沢山の人から好かれたい」という欲求みたいなものが人間誰しも、根底にはあると思います。

ただ、人間関係において、全員が全員、自身の事を必ず好いてくれるとは限りません。

よく人間関係について、言われているのが、、、

「非常に信頼できる関係が1割、あまり信頼できない関係が1割、どちらでもない関係が8割」

おそらく自分自身の人間関係を振り返ったとしても、この割合に大方合致するのではないかと思います。

そうなんです、人生って歩んでいけば、全員が自分自身を支持してくれるわけではないんですよね…、

有名人とかの好き嫌いを挙げれば、わかると思うんですが、ある有名人に関して、「好き」という人もいれば、「嫌い」という人もいる。

人間関係においてもそうだと僕は思っています。

好かれる人間関係、嫌われる人間関係が生まれるのは仕方がないのかなと思います、、、だって、人間だもの…。

という感じで持論含め、この世の中の人間関係を概観してみましたが、もっと詳しく本書の内容で僕自身が気になった点を用いて、人間関係を今より良化させるエッセンスを4個ほど紹介しながら『嫌われる勇気の本質とは何か?』を捉えていきたいと思います。

嫌われる勇気を見出していくためには?

⑴誰とも競争する事なく、ただ前を歩いて行けばいい。

皆さん自身、生きていく中で、周りと比較される瞬間が多々あると思います。

「学生時代の成績」

「同級生との比較」

「同期との昇進争い」

生きていれば、人間誰しもが経験する、通過儀礼の一つだと思います。

何と言うか、こういう比較される出来事は、本当に嫌な気持ちになりますよね。

中にはネガティブな気持ちが先行してしまって、自傷行為にまで達してしまう人もいます。

おそらくなんですけど、今の人生で生まれてくる悩みの大元って、ほぼ周囲とのギャップだったり、周囲からの劣等感で、結局のところ、「周囲との比較や競争」によって、生まれているのだと思うんです。

生活していけば、いくほど、悩みは本当に増えていきますよね…。

そこで、本書で哲人は次のように言及しています。

(悩みを生み出さないためには)誰とも競争することなく、ただ前を歩いていけばいい。

要は、他者との比較をするのではなく、今の自分よりも前に進もうとすることにこそ、価値がある。と言うことですね。

他人のペースが自分のペースに必ずしも合うとは限らないし、他人のやり方が自分のやり方に合う訳ではないんですよね。

僕自身、色んな物事においても、全てこの思考が共通するのではないかなと思っています。

  • 「物事の目標達成の程度」
  • 「学生時代の得意・苦手科目」
  • 「人間関係の関係性」

物事の成長具合や達成まで掛かる時間なんて人それぞれなんですよ、学生時代の得意・苦手科目も人それぞれ違うんですよ、人間関係だって言わずもがな、もう全ての事に共通するんです。

自分のペースで着実にしっかり一歩ずつ進んでいけば良いんです。

周囲との比較するだけ、本当に無駄。

成果を出している人と比較しても劣等するだけ、そこに価値は全くないです。

マイペース、マイペース!!!

誰とも競争なんてせずに、自分のペースでいきましょう。

⑵権力争い(闘い)を挑まれた時には、絶対に乗ってはならない。

日常的にニュースでは暴力事件、殺人事件が起きていて、最近では煽り運転も取り沙汰されていますよね。

大体の事件っておそらく相手の人と言い争ったり、相手の挑発に乗った末の事件だったり、一概には言えませんが、おそらく相手のペースに乗ってしまって、事件まで発展してしまう事例がほとんどなのではないかと思います。

口論で相手に対して、捲し立てることに関してもそうです。

相手のペースに乗っかったり、それに対して激化して、変な相槌を取るのは本当に百害あって一利なしです。

確かに相手が間違っていることを言ってきたら、言い返したくなることはわかります。

ただ、(時と場合によりますが)言い返したところで相手の気持ちはすぐに変化すると思いますか?

おそらく、すぐに変化するのは有り得ないと思います。

僕自身、口論だったり、闘いを挑んでくる人の思考の根底には「相手を圧倒してやる」と言うものがあると思っていて、僕が昔、口論していた時の状況を振り返ってみると、相手をどうにかして負かしてやろうと言う思考が根底にはあると感じました。

確かに勝負に勝てば、嬉しいのは誰でもそうです。

けれども、口論・暴力で勝利したとして、何が得られるのでしょうか?

その一瞬の生産性のない口論・暴力で例え勝利したら、誰かが賞賛してくれるのでしょうか?

そんなことないですよね、ただ、自分だけが優越感に浸れるだけで、その不毛な口論・暴力には意味はないと僕は思います。

じゃあ、そんな不毛な口論だったり、暴力に対して、上手に捌いていける方法はないのか。

本書中、哲人は次のように語っています。

権力争い(闘い)を挑まれた時には、絶対に乗ってはいけない。勝ち負けにこだわると正しい選択が出来なくなってしまう。

権力争いが始まったなあと察知したのなら、すぐ争いから離れる

相手のリアクションに対してアクションを返さない。

自分の出張が正しいなと思ったら、自分の意見は伝えるけど、相手の意見までに執拗に言及しない。

場の空気が悪い口論というのは、白熱してしまって、なかなか自分自身を顧みることは難しいです。

けれども、今回を機に相手への接し方を一律に「権力争いが始まりだしたら、すぐに降りてみる」ことをお勧めします。

相手と無駄な議論は展開せずに、内心で「この人成長していないなあ、多分心に余裕がない人なんだ…」くらいの気持ちで早々相手との議論に終止符を打ちましょう!

本項の思考を是非、日常的に取り入れてみてください!

⑶自由とは「他者から嫌われること」である。

先程から、他人のことを気にせず、行動するための方法を説いてきました。

ですが、これだけエッセンスを綴ったとしても、急に周囲を気にせずに進めるかと言えば、おそらくですが、大半の人は行動に移すことはできないと思います。

じゃあ自由に縦横無尽にこの世界を駆け巡れるようにするにはどうすればいいんだ!と思われている方はいると思います。

安心してください!履いてますよ!

ならぬ

安心してください!自由になれますよ!

(とにかく明るい○村さん)

というのはさておき、本書で哲人は自由について、次のように述べています。

自分は、「他者の期待」を満たす為に生きているのではない。自由とは、「他者から嫌われること」である。

要は、他者の評価を気にかけず、他者から嫌われることを怖れずに自分の生き方を貫けないなら、自由には生きることは出来ないということです。

皆さん自身の生活を振り返ってみてください。今現在の人生は楽しいものでしょうか。心底自由に生きられているよ!と声を大にして言えますでしょうか?

ほぼ言えないと思います。僕自身も残念ながら、100%の自信を持って発言することは出来ないのが現状です。

今や、SNSや生活環境が発達していて、好きなように表現し、好きなことを仕事に、好きなように生きている人が世界中増えています。

概観ですが、世界中で「自由」に生きている人々が多くなってきたなあと僕自身は感じています。

持論にはなるんですが、「自由」という言葉ってどんな意味合いなんだろうと僕なりに思考してみたんです。

「自由」→「自らを由(よし)とすること」→「自らを良しとすること」→「自分の選択は正しいとすること」→「数ある選択の中から、自分自身のでよく考えて決断すること」

簡単に言えば、

「自分で判断して、自分の思考で、自分の生き方をしていくこと」自由という解釈だと考えました。

哲人も本書で語っているように、、、

「自由になりたいと願うのなら、まずはしっかり自分の人生を生きていく」ことが大事なのかなと僕は思います。

では、皆さんに1つ問いかけます。

  • 今現在、やっている仕事や趣味は本当にやりたい事でしょうか?
  • 今現在、連んでいる友人や集まりは本当に心底連みたいと思っている関係性でしょうか?
  • そこに惰性な思考、他者の評価はないですか?

多くの人が「自由」を少なからず望んでいると思います。

一度、自分の人生においての「自由」とは、この機会に考えてみるのも面白いのかもしれません。是非、考えてみてください!

⑷「変えられるもの」と「変えられないもの」を見極める。

皆さんは人間関係において、何に苦労していますか?

  • 後輩が想定している行動を取ってくれない。
  • 上司と話しても、なかなか自分の意見を聞いてくれない。
  • すぐ機嫌悪くなる上司が手に負えない。

人それぞれいろんな思いが交錯するとは思いますが、正直な話、こちらが相手の気持ちを変えようと努力したとしても、相手の怒りの気持ちだったり、行動を促して完璧に動かすことって厳密に変化させることって難しいと思うんです。

例えば、自分が間違った行動を取ってしまった時には、気づいた瞬間から改善していくことは容易ですよね。

また、何かの拍子で怒りが湧いてきたとしても、どうにかして、自身で上手く制御して怒りを抑えることができると思います。

けれども、相手の気持ちを改心させることは容易なことでしょうか?

  • 上司の怒りをどうにか鎮めたい…
  • 後輩を自分通りに行動させたい…
  • 自分の意見を周りに浸透させたい…。

周囲の人間が自分自身の思い通りに行動してくれたら、どれだけ人生が楽しいことか、想像もつきませんが、ストレスフリーな毎日を送れるはずです。

ですが、そんなこと夢のまた夢、みんな人間ですからね、実現させることは不可能ですよね。

そうなんです、相手の気持ちを操作することなんて、不可能なんです。たとえ、家族や身内で仲が良かったとしても、無理なんです。

この「変えられないこと」に関して、本書では哲人が次のように述べています。

「変えられるもの」と「変えられないこと」をしっかりと見極めていくことが大事である。

「変えられないもの」に注目するのではなくて、「変えられるもの」に注力していくしかないってことですね。

ここで言う、「変えられるもの」と「変えられないこと」に物事を切り離すことを哲人は「課題の分離」と本書では呼んでいます。

要は他人の課題に関して、口を出したとしても、根本的な解決をすることは出来ないし、逆に自分の課題に相手に介入させたところで完全に解決させることはできないのだから、相手の課題(気持ちや思考)と自分の課題に関しては最初から完全に切り離していこうよってことです。

どれだけ、相手の思考を変えようとしたり、気持ちを上向かそうと努力しても、変化するかどうかは結局、相手の決断に委ねられるんですよね。

だから、哲人の言葉を何回も述べるようで、耳タコかもしれませんが、、、

「相手の気持ちを変化させることは出来ない」と最初から割り切って、人間関係を整えていく。

そうすると、従来の一辺倒に霞んで見えていた人間関係が、急に視界が晴れたように、明るい人間関係が構築されていくかもしれませんよ!

明るくて、楽しい人生を皆さんが送れますように!

まとめ

ここまで「嫌われる勇気」についての書評をしてきましたが、いかがだったでしょうか?

本書の要点としては、、、

「過去、未来を意識する前にまずは『いま、ここ』を真剣に生きていく」

ことがまずは大事だと哲人は語っています。

本書中では、自分自身がありのままの姿でいる方法について言及されています。

それから先ほども挙げましたが、哲人はこの事に合わせて、、、

「過去」でもなく「未来」でもない、『いま、ここ』をしっかり生きていくこと一番大事なんだと哲人は本書では結論付けています。

結局のところ、「世界というのは、他の誰かが変えてくれるものではなくて、単純に『自分自身』の手でしか変わり得ない」ということなのですね。

必ずしも、周囲の人に期待するなということではないです。

ただ、自分の世界というものは、たとえ他人から良いアドバイスをもらっても、他人から良い情報を受け取ったしても、その後の人生をどう選択していくのかを決断するのは自分自身に掛かっているのです。

逆も然りです。相手の思考や行動を変えることに努力、アドバイスをしたとしても、教示することは容易に出来ますが、その情報や思考を使い、その後の人生を変化させていくかを決断させていくのは、相手次第なのです。

なので現在、日々の人間関係に苦しめられている人や悩まされている人はもっとリラックスに日常を過ごしてみても良いと僕は思います。

相手を操作しようと努力するのはもうやめて、もっと広範的に捉え、自分を成長させ、「いま、ここ」をしっかり生きて、現在のステージよりワンランクとは言わず、もっと上のステージに自分が上がっていく方にフォーカスしていく、自分を良い変化に導いていったほうが楽しいし、人生に沢山の面白さが見出されるはずだと僕は思っています!

周囲が前進していなくとも、自分自身が前進していく変化を継続していけば、自ずとその中で良い人脈だったり、自分に合った環境がカチッとハマる瞬間が必ず訪れるはずです!

さあ、悩ましい人間関係を一新して、自分を進化させることに集中していきましょうか!

面白い人生は「変えられるもの」にフォーカスし始めた時から、作られていきます!

人生は一度きりなのだから、周囲の目なんて気にせず、今を全力で生きて最高の未来を創っていきましょう!

といった感じでこの辺で今回は締めておきます。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

最高の人生はすぐそこにある!

最高の毎日を過ごしていきましょう!