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<15分で読める!>【書評6】『大人のための読書の全技術』を書評してみました

(このページは2024年7月12日に更新されました)

こんにちは!

どうも、油女ソノです!

<この記事で学べること>
  1. 最高の読書法
  2. 読書をして身につく本質的なスキル
  3. つまらない読書から楽しい読書になる考え方

今回紹介していく本は、、、

『齋藤孝』さんが書かれた『大人のための読書の全技術』について書評していこうと思います。

読書はしたほうがいい?

皆さんは読書は好きですか?

『読書大好きです!』という方もいれば、『読書してみたいけど、一冊読み終わる前に、ギブアップしてしまいます…』という方もいるかと思います。

僕の読書遍歴を語れば、実は大学2年生くらいまでは本当に読書嫌いでしたね…笑(興味を持って買った本ですら、読破できませんでしたからね笑)

本当に読書とは無縁でしたし、「読書するよりもゲームしてた方が人生面白いでしょ」と考えていましたからね。(国語の偏差値は30前後で、文章読解とかもう壊滅してました笑)

でも、ある日を境に「とりあえず一冊読んでみるか」と一念発起したのが契機で、その一冊を読破してから、『読書って面白いじゃん!』って感じて、その後は、見事に「読書沼」に沼ってしまいました。笑

と言うことで、元読書嫌いから「読書は必要か?不要か?」を意見させてもらうと、、、そうですね、、、

「絶対読書は必要です!」

もうフォントのデカさがどれだけ重要なのかを物語っていますね笑

そこで、今回紹介していく書籍が『大人のための読書の全技術』です。

本書は今現在、読書している人、していない人でも、大変勉強になる一冊となっています!!

非常に内容豊富となっているので、全紹介とはいきませんが、僕自身が気になったエッセンスを踏まえ、簡単に本書の内容を紹介していこうと思います。

是非、最後まで読んでいただければと思います!

読書が必要な理由とは?

古今東西の偉人から直接学ぶことができる

齋藤先生は現代を次のように本書では捉えていました。

現代は意識的に自分自身をデザインし、ブランド化していく時代である

これは、社会的に成功を収めている人々は意識的に自分をデザインしていると言うことです。

続けて、齋藤先生は自分の人生や生活スタイルをデザインしブランド化していくために必要なことについては次のように語っています。

①自分をデザインするやり方を先人に学ぶこと

②強烈なモチベーションを持つこと

と語られていて、この2つの能力を得られる場所というのが、『本の世界』なのです。

本の世界からは人生をデザインするためのヒントと大きなモチベーションをもらえる。

過去生きていた偉大な先人から直接、話を聴くことはできませんが、本の世界ではそれが可能です。

是非とも、先人と積極的に本の世界で「会話」していきましょう!

読書をすれば、『思考力』が高まる

今の時代。大変主流になってきた『ネットの世界』。

ネットを使えば、なんでも情報も手に入れることが出来ますし、本当にすごく便利な世の中になりましたよね。

ただ、その世の中に対して、齋藤先生は最近進歩してきたメディアに対して、次のように言及していました。

テレビやインターネットで知識を学んでも、残念ながら読書で得られるような、「体系立った使える知識」は得られない。

インターネットやテレビでは絶対に得られないものが読書にはあると齋藤先生は語っているのです。

それは『思考力』です。

社会を生き抜いていく為に必要になってくる「思考力」は読書をすることでしか鍛えられないと齋藤先生は語っています。

そして、読書をすることで鍛えられることがもう一つあります。

『思考力』と同じく得られるものは『活字量』です。

齋藤先生は活字量が多ければ多い程、その人の思考速度に比例していくと述べています。

読書をすれば、語彙も自然と身についていきますし、それに伴って活字量も多くなっていきます。

テキパキ話せる人(活字量が多い人)の説明は頭にスッと入ってきますが、もたもたと話す人(活字量が少ない人)の話は理解しにくいですよね。

語彙が沢山あれば、その人に合わせた言葉を選択して説明することが出来ます。

思考力、活字量を共にレベルアップさせていくためには『読書』が必要なんです!

読書によって、偉大な先人たちの思考をなぞることが出来る

ドイツの哲学者であるショウペンハウエルは次のように語っています。

読書は言ってみれば、自分の頭ではなく、他人の頭で考えることである。絶えず読書を続けて行けば、仮借することなく他人の思想が我々の頭脳に流れ込んでくる。ところが少しの隙もないほど完結した体系とはいかなくても常にまとまった思想を自分で生み出そうとする思索にとって、これほど有害なものほどない。

要は、読書して得た知識を受け売りするのではなく、しっかり自分の頭で考えることが大事であると言うことをショウペンハウエルは言っています。

この文脈では、「読書をすることはいけない」と言う意味合いに感じられますが、このことに関しては「読書をすること」を大前提に述べられています。

読書をすると、他人の思考をシャワーのように浴びることが出来ます。

その中で得たスキルやエッセンスをそのまま思考停止で自分自身にトレースして使うのではなく、一度自分でそのスキルとエッセンスを精査して自分にとって、「必要なスキルか不要なスキルか」と言うことをしっかりと見極めていくことが大事なんですね。

だけど、ここでもしかしたら、「偉大な哲学者が読書に対して否定的なスタンスをとっているし、読書しない方がいいのでは?」と思う人が中にはいるかもしれません。

そこで、そんな問いに対して、齋藤先生は次のように言及しています。

広大な読書の大海を前にして、自分の頭で全てを考えようとすることは砂の城を築くようなものではないでしょうか。

要は、読書をせずに自分自身で「思考力」「活字量」「語彙力」等のスキルを増強しようとしても、無駄な足掻きでしかなく、時間の無駄と言った感じです。

読書しなくとも、常に自分で目の前のことを真剣に解釈し、考え、本気で捉え、答えを導き出そうとしている人であれば、読書は必要ないかもしれません。

ただ、本当に読書のメリットは計り知れません。

読書する習慣をつけてしまったらもう残りの人生は楽しくなるばかりだと思います!

読書しましょう!

読書を習慣にするための方法

⑴書籍を買った瞬間に、まず本を捌く

魚や野菜は採れたての内が一番美味しいように、読書に関しても、書籍を買った直後が一番「本を読みたい欲」があるはずです。

その欲があるうちに、すぐに喫茶店や近くの自習ペースに向かい、そこで書籍の大まかな内容を把握してしまううのが良いと齋藤先生は語っています。

そして、自習スペースに行ったら、まずは書籍に対して、「目的」「締切」を決めてしまいます。

「目的」に関しては、書籍から何を学びたいと思っているのか、どういう情報を仕入れたいのかを自習時に見出してしまうのです。

そして、同時に「締切」も決めてしまえば、その時間まで読破するように自分自身で調整するようになるので、必然的に読書スピードも上がっていきます。

そして、「目的」と「締切」を決定した後は、大体20分くらいを目安にページをめくり、その本の内容を周囲に話せる、その程度まで把握することが大事になってきます。

この点に関して、重要なことは第1章から読まずに、自分が重要だと感じる箇所から読んでいく

重要な箇所を自分自身で選び、しっかりと読んでいくことが大事になってくると言うことです!

⑵書籍内の重要なポイントを探していく

逆算読書法

多くの書籍の章ごとの構成は次のような段組みに大体はなっていると語っています。

本の構成として、第1章から一番肝心な箇所を書くことはあまりありません。肝の部分を描き始めるのは、3章・4章からで自分が一番言いたい結論は最後の終章でまとめることが一般的である。それなら最初から読んでいく必要はない。全てを要約している結論部分から読んでいけば良いのです。

齋藤先生はこの読書法のことを「逆算読書法」と呼んでいます。

どんなに読書を習慣にしている人でも、書籍全体の内容やエッセンスを網羅している人はいないです。(熟読度に依ると思いますが笑)

要は自分にとって、必要となるエッセンスしか取らないような姿勢で読書をすると、自然と必要な箇所と不要な箇所が判別出来るようになるのです。

是非、この「逆算読書法」を取り入れてみて下さい!

サーチライト方式読書法

まず、書籍を買ったら、カバーの袖部分とか、要約している部分などを見て、キーワードを探していきます

そして、キーワードを5、6個決めます。

さらに本書を読み進めていき、予め決めていた5、6個のキーワードにボールペン等で丸を付けていくのです。

齋藤先生はこの読書法を「サーチライト方式読書法」と呼んでいます。

加えて、齋藤先生は読書中に大事だと思ったところに関しては、ページの上の端を折り、まあまあ大事なところは下の端を折る等、工夫してみるのも良いのではないかと語っています。

是非、先程の「逆算読書法」と併せて、「サーチライト方式読書法」を使って、効率の良い読書を実践してみてください!

⑶書籍のポイントをまとめる

本そのものを『読書ノート』にしてしまう

齋藤先生が昔から実践している読書のまとめ法、それは「3色ボールペン」使った書籍をノート化してしまう方法です。

方法としては次のとおりとなっています。

各色の使い方は上記のとおりになっていて、齋藤先生は特に「緑色部分」を気にしながら、読書をしていくと、より一層読書が楽しくなり、「思考力」も上がっていくとのことです!

本ブログで書いてきた内容を、今後の読書の際に、しっかりと意識して実践していけば、僕のように『読書嫌い』出身の方であっても、段々と「読書」が楽しくなっていくと思いますので、是非試してみてください!

読書最高!

まとめ

いかがだったでしょうか!

ここまで読まれた方はおそらくですが、『すぐに読書がしたい!』、そんな気持ちになっている(と思っていただけていたら嬉しいです笑)と思うので、勢いそのまま読書してみて下さい!

最後になりますが、本書では齋藤先生が『社会人が読んでおくべき50冊リスト』を紹介されていましたので、是非、本書を読んだ際は参考に読書してみて下さい!

僕自身もリストに挙げられていた書籍を本書に書かれていた齋藤先生の読書法でじっくりと味わっていこうと思っています!

めちゃくちゃ、楽しみです!笑

と言った感じで、語ってきたところで、今回はこの辺で本記事を締めておきます!

是非、今回紹介したスキルやエッセンスを駆使して、最高の読書習慣を築いちゃいましょう!

それでは、また次回の書評記事でお会いしましょう!

最後まで読んでいただきありがとうございました!